株式会社ワタナベはワイヤーカット加工の専門企業であり、コスト・精度・短納期で競争力が高いワイヤーカット加工サービスを提供しています。この度、株式会社ワタナベ様に弊社Cost PRO(現:GENKEI VAULT)をご導入いただき、「Cost PRO(現:GENKEI VAULT)導入後、営業の武器がひとつ増えた」と嬉しいお声をいただきました。
今回は、Cost PRO(現:GENKEI VAULT)を導入いただいた代表取締役 渡辺様に導入の経緯や導入後の効果などのお話を伺いました。
業務内容:ワイヤー加工に特化した受託業務。営業業務。
導入の目的:協力工場を使った複合加工の見積算出を自社で完結し、営業間口を広げる。
自社で行う単加工だけでなく、複合工程での案件を扱うことに
導入の背景を教えてください
弊社は当初より国内最短の納期対応 、 最高水準の品質の維持、 最高水準の価格競争力の提案を基本目標にワイヤー加工のみの単加工に特化してまいりました。得意なワイヤー加工に関しては長年好評価を頂いてまいりましたが、近年は他の工法を含めた全加工製品として納入してほしい、という声も多くいただくようになりました。しかしながら、弊社にはワイヤー加工機以外の設備も、他の機械加工のノウハウも無く、ワイヤー加工だけに絞っているからこその事業メリットが薄まってしまうという考えからお断りしてきました。
ただ、昨今のコロナ禍の影響もあり、今後はお取引の間口を広げて行くことに決め、お取引先様や弊社から協力をご相談させていただける企業様も増えてきた為、いよいよ全加工対応を始めてみようと考えた時に、Cost PRO(現:GENKEI VAULT)の話を聞き、興味を持ちました。
Cost PRO(現:GENKEI VAULT)のどのような点に興味を持っていただけたのでしょうか?
従来の見積システムでは図面内容を打ち込み、加工プログラムを組まないと見積りができないという手間がかかりすぎてしまうシステムがほとんどでした。Cost PRO(現:GENKEI VAULT)は操作を簡略化し、機械加工の「標準値」を根拠をもってはじき出してくれて、またその根拠となる価格算出方法に納得できるシステムでした。
発展途上ではありますが、弊社のこれからの必要性とマッチしそうだなというところでカブク様にご連絡しました。
新入社員でも見積りが算出できるようになった
Cost PRO(現:GENKEI VAULT)導入前はどのような課題があったのでしょうか?
まず複合工程・全加工の引き合いをいただくと、営業が窓口となり協力会社に見積依頼、納期やコストを調整し、全てまとめてから顧客に回答をしていました。しかし、協力工場からの見積結果を待たなければ顧客に回答が出来ず、機会損失も多くありました。また、ワイヤー加工については弊社独自の基準があるのですが、その他の加工についてはノウハウがない為、適正価格の評価もできず、顧客の指値が安いのか、協力工場が高いのか判断が出来ませんでした。特に、経験の少ない営業だとお客様「高い」と言われるとそのまま鵜呑みにして帰ってきてしまうということもあり、顧客の要望やコストダウンのために安い価格で見積りたいというわけではなく、適正な価格で根拠と自信をもった提案をしていきたいと考えていました。
Cost PRO(現:GENKEI VAULT)の導入にあたって苦労したことはありましたでしょうか?
最初は見積担当者の知識不足で、図面指示に対してCost PRO(現:GENKEI VAULT)に入力する項目が正解なのかわからなかったり、操作方法の習得に少々時間がかかりましたが、カブクのサポートですぐに使えるようになりました。また、Cost PRO(現:GENKEI VAULT)はバージョンアップがとても早く、数週間〜数カ月で選択できなかった加工や材質が追加されたり、使いやすく進化していて頼もしいです。今年入ってきた新入社員がCost PRO(現:GENKEI VAULT)を使えているので、新人でも基礎さえ理解していれば見積りができるし、教育にも使えるシステムだと思います。
武器がひとつ増えた
Cost PRO(現:GENKEI VAULT)を導入後に実感した効果はありますか?
まず、新入社員でも全加工の概算見積が出せるようになりました。見積時間は、ワイヤー加工だけであれば1/3の時間で計算できるようになり、他の加工には、見積取得に数日かかっていたのが、即日で回答できるようになりました。
おかげで、「手間がかかる割に受注率が低い」と営業から敬遠されていた複合加工に対する外注・協力工場を使った全加工対応も自信をもって請けられるようになり、新規案件が増えました。Cost PRO(現:GENKEI VAULT)で見積りできる範囲には限りはありますが、Cost PRO(現:GENKEI VAULT)という武器がひとつ増えたことで提示値段の根拠が理解でき、お客様と自信をもって話をすることができるようになり、営業の提案力アップや自信の育成に役立っています。
見積時間の短縮以外に見積算出に関する効果はありましたか?
各加工の加工時間や段取りの内訳等、詳細が分かるのがいいですね。どのくらいの金額感なのか、それが適正なのか、加工の知識があまりなくても把握できるのでとても使いやすいです。
実際に導入してみて、期待以上だった、使いやすい機能などがあれば教えてください。
ワイヤーカットの自由曲線の見積りもどんどん使っていきたいです。これまで自由曲線の見積は、現場に加工用の3Dデータを作ってもらい加工周長を出す必要がありました。Cost PRO(現:GENKEI VAULT)を使えば3Dデータがなくても画面上で2D図面の加工線をなぞるだけで加工周長を出すことができるので、見積担当者の負担を減らすことができます。また、Cost PRO(現:GENKEI VAULT)では加工時間も算出されるので、予め目標加工時間をもって計画を立てることができるようになり、スムーズな業務進行と、省エネにも繋がると期待しています。
貴重なお話ありがとうございました。
今後はGENKEI VAULTで見積りする体制を増強していくとのことです。
株式会社ワタナベ様の更なるご活躍をGENKEI VAULTを通してご支援していければと思います。
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