小森コーポレーション様は創業100周年となる、グローバルに事業を展開する印刷機械システムメーカーです。
創業以来、カタログやチラシなどの情報媒体、教科書や写真集などの出版物を通じて経済、文化や教育の発展を支え、さらには国内唯一の紙幣印刷機メーカーとして、紙幣に信頼を与え社会に安心を提供しています。小森コーポレーション様が100年にわたり培ってきた「プリントテクノロジー」は、紙媒体や電子媒体の可能性を拡大させ、社会活動の経済性や信頼性を高め、環境負荷低減に役立つ技術です。
「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」をパーパスに、私たちの身近にあるものから半導体パッケージの最先端の技術まで「プリントテクノロジー」で未来を創り、環境や社会問題の解決に貢献されています。

紙図面でのDRからPDFデータでのDRへ移行して時間短縮とノウハウ蓄積を実現したい
図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)を導入いただいた経緯を教えてください。

DR(デザインレビュー)は品質目標の達成や設計根拠の妥当性確認をしてフェーズ移行が可能かを審査する重要な審査段階です。
このため審査は審査員が図面と向き合いしっかりと審査を行いますが、審査員の審査が完了するまで次の方の審査ができない、いわゆる「審査渋滞」が発生していました。また、審査員が指摘した内容は製品品質やコストに直結する重要なノウハウですが、紙図面をベースに審査や指摘が行われていた為、この指摘事項やノウハウの蓄積や管理、審査員間や設計部門への共有が十分にできていませんでした。
そこで、紙図面でのDRからPDFデータでのDRへ移行することでこれらが解決できる、「DRのIT化」を実現するサービスを探しました。

紙図面での管理をやめてデータ管理へ移行したかった

図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)のどのような点に興味を持っていただけたのでしょうか?

図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)はPDFベースの図面の取扱いに特化したサービスである点に興味を惹かれました。PDFデータでDRを行うことが決まっていましたので必要な機能はある程度まとまっていましたが、「さすが図面専用のサービス!」と思うような機能も多数あり活用の幅が広がる印象を受けました。また、利用料金も月額900円〜と導入しやすかった点は魅力的でした。今回の「DRのIT化プロジェクト」では企画し、 行ったPDFデータでのDRは、①複数人による同時審査が可能なことを必須条件にしていましたが、これを実現するには複数のライセンスが必要になりました。図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)の料金なら必要分のライセンス数を購入してもPDFデータでのDRによる改善効果は十分に得られると感じました。

DR実施工数は約70%まで削減!時間にして約92時間の削減見込み!
実際に図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)を導入してみて効果はありましたか?

審査の同時進行をできるようになりました。これまでは紙図面でDRを行っていたため1 枚の図面につき1 人しか審査を行うことができず、設計者の待ち時間や立ち合い時間が必要以上に延びていました。DRのIT 化を行うことで審査の同時進行が可能になるため、設計者の工数を削減することができました。DRの実施工数は以前と比べて約70%に削減、年間で約92時間も削減できる見通しで、導入効果は十分にあったと実感しています。

図面の共有や確認に役立つ機能が満載
具体的に使いやすい機能があれば教えてください。

図面の共同編集や編集中のユーザを特定できる機能はDRを進める上で便利でした。パラレル審査の際、今どの審査官が見ているかわかるので審査官同士の確認も簡単に行うことができます。また、図面抽出機能(選択した図面一部分の切り出しと拡大閲覧)、確認印や承認印を手軽に押せるスタンプ機能やフォルダ管理機能もDRの効率化とデータ蓄積に役立っています。自分の席から審査中の図面を閲覧したり、コメントの記載をしたり、確認したい点をチャット形式でリアルタイムでやり取りできる機能も重宝しています。

図面コミュニケーション(現:GENKEI MARKUP)を使って実現したいことがあれば教えてください。

過去の指摘事項や類似の指摘事項の発生を事前に回避できるように、DRの指摘事項を収集、分析して設計者に展開していこうとしています。

また、ベテラン審査官の指摘事項や見るべきポイントをまとめて後進の教育資料として活用するなど、DRを通じて得た過去のノウハウを未来につなげることでDR品質の向上を実現していきたいです。


審査後のすり合わせの様子


貴重なお話ありがとうございました。

GENKEI MARKUPはお客様のご要望にタイムリーにお応えし、さらに便利にお使いいただけるように様々な機能のアップデートに取り組んで参ります。

株式会社小森コーポレーション様の更なるご活躍をサービス提供を通じてご支援して参ります。

株式会社小森コーポレーション様へのお問合せや案件依頼はこちらまでご連絡ください。

(株式会社小森コーポレーション様のホームページ)
https://www.komori.com/ja/jp/